2015年09月

金子ゼミ説明会第一回 開催の報告

本日、お昼の時間にゼミ説明会第一回目が開催されました。

参加して頂いた皆様、ありがとうございました!
教室が満員になる人数が入りましたが、
是非金子ゼミへの入ゼミをご検討頂ければと思います。

説明会の準備を担当したゼミ生も
たくさんの来場に大変嬉しく思っています!

また、第一回目に参加できなかった方は
次回の10月6日の回が最後となりますので
少し気になっている方、まだまだ入るゼミを決めてない方
説明会への参加を心よりお待ちしております!

金子ゼミFacebookページのご案内

金子ゼミFacebookページの紹介です!
ブログにはない、春学期のゼミの様子などが掲載されています。
ブログと合わせてご覧ください!!

リンクはこちらです。
https://www.facebook.com/kanekoseminar
「獨協大学 金子ゼミ Facebook」で検索すればでてきます。

「獨協大学外国語学部英語学科金子ゼミ」というもう一つのFacebookページが出てきますが、無視してください。


Facebookやブログを見て金子ゼミの雰囲気を感じてください。
ゼミ説明会お待ちしています!
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南米の大地と人々のいま ― バイクで走ったブラジル

アルゼンチン標識とバイクブラジル国旗今年(2015年)の夏は、初めて南米を走ってきました。といっても南米大陸はあまりにも広く、バイク(BMW R1200GS)で10日間ほど走っても大陸全体からみればごく一部に過ぎません。ブラジルの南部を回り、その途中で国境を越えてちょっとだけ隣国アルゼンチンとパラグアイにも足を伸ばしたという4500kmの旅でした。テーマは、BRICSの一国として発展が注目されるブラジルの都市部と農村部を陸路で走りながらその開発ぶりと社会の様子を目に納め、かつ隣国との国境越えを実体験しつつ、(専門とする)アジアとの比較で何かを考えてみること、です。ここでは写真を中心に簡単にレポートします(写真はクリックで拡大します)。
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●ブラジルのイメージと現実
南米全図南米ルート地図
ブラジルはもとより南米はとにかく初めてで、ほとんど未知の地でした。BRICSの中の注目株、そして2016年オリンピックの開催国といっても、思い浮かぶのはサッカー、コーヒー、リオのカーニバル、日系移民といった初歩的なイメージばかり。安倍首相が昨年夏に訪問してたけど何が焦点だったっけ? 女性大統領の顔は浮かぶけど名前が出てこない・・・情けなくもその程度の予備知識でした。
リオを見下ろす
また、国際開発の授業で途上国の都市部における貧富の格差に触れる際に、フィリピンのスモーキーマウンテンなどとともにブラジルのファヴェーラ(貧民区)を例に挙げても、いま一つその実態がつかめないもどかしさがありました。スモーキーマウンテンは今年3月に見てきたので、今度はファヴェーラを、というのも今回の視察旅行の目的のひとつでした。キリスト像
 そして2週間見てきたブラジルの印象は・・・・行く前とでは大違い、というより新たに多くを知り、また考えさせられました。短期間だし、一部しか見ていないので感想の域を出ないのですが、中国、インドをはじめとするアジアの途上国とも、何度か行ったり住んだりした欧米諸国とも違う、独特かつ興味をそそられる面を数多く含んだ国だと感じました。ということで、以下に幾つかの点を簡単ながら記しておきます。

●リオデジャネイロの富と貧

今回の出発点はリオデジャネイロでした。来年オリンピックが開催される都市です。もっとも、毎年2〜3月に4日間開催されるリオのカーニバルには100万人規模の外国人観光客が訪れるほか、都市全体が世界遺産となっていて常に世界中から観光客が集まってくるという比類なき大観光都市なのです。芸術的な自然の造形の上に人間が大胆にも作った種々の建造物が織り込まれた景観は、他ではまねできないものがあります。また、サンパウロに次ぐ大都市としてブラジルの商業や貿易の中心でもあり、またファッションやアートなどでもこの国をリードする都市です。コパカバーナやイパネマといった国際的にも名を馳せたビーチに沿って並ぶホテル街から一歩奥に入ると、瀟洒なブティックや高級コンドミニアムが軒を連ねています。
コパカバーナビーチイパネマのブティック高級住宅街







 一方、どこの大都市でもそうですが、都市の繁栄と豊かな生活が表であれば、貧困に耐えながらそれを粛々と支える裏の部分がそこには必ず存在します。リオデジャネイロは特にそのコントラストが鋭く、しかもそれが街の景観としてくっきり映し出されているのです。その代表がファヴェーラです。ファヴェーラとは、もともと都市のダウンタウンにできた低所得層のスラムが都市の再開発によって外に追いやられ、それが周辺の丘や山の斜面に沿って上に広がってできた貧困層の居住区で、極めてシンプル(もしくは粗末)な住居の密集地域を指します。ボランティア活動をするガブリエル(もともとはレンタルバイク店のスタッフとして知り合い親しくなった)に案内してもらい、リオデジャネイロの繁華街に最も近いファベーラを見てきました。
裏山のファヴェーラファヴェーラ家並ファヴェーラ








ファヴェーラはリオデジャネイロ周辺だけでも数多く存在し、ある程度の所得がある人々が住むファヴェーラ(水道はないが一部盗電を含めてほぼ電気はきている)から、最貧層がとりあえず風雨を避けるために建てたような最低限の住まいが並ぶ貧しいファヴェーラまでさまざまなヴァリエーションがあるそうです。写真にあるのは前者ということになります。2人のブラジル人が映っている写真は、左がガブリエル(大学院でツーリズム研究の論文執筆中。兄弟2人は医師と弁護士というアッパークラス)、右はファヴェーラの住民で街でショッピングモールの守衛として働くセルジオ。親友同士で2人ともとても明るくて気のいいナイスガイでした。ファヴェーラの中にある小ぶりのサッカー場は、ガブリエルらのボランティアグループが作ったものだそうです。
ファメーラの階段ファヴェーラサッカーコートファヴェーラの友人たちファヴェーラの階段2








●サンパウロへ

リオデジャネイロを後に、いよいよバイクの旅に出ました。まずは500km離れたサンパウロに向かいます。大都市間は整備された高速道路網が発達していてスピーディーに移動できますが、郊外に出るまでは交通渋滞が激しい区間もかなりあります。そういった渋滞場所では必ずといっていいほど路上の物売りが登場し、車の間をぬいながら熱心に商売している姿をしばしば目にします。
ブラジルの幹線道路渋滞の中の物売り幹線道路








サンパウロはやや内陸部に入ったところにあり、1000万人を優に超える南半球最大の人口規模を持つだけあってまさに大都市でした。景観が独特のリオデジャネイロとはまったく異なる趣きで、むしろ世界標準の(一見他と区別がつかない)メガシティという感じです。近代的なビジネス都市の側面と植民地時代の建物や教会などの古い要素が共存し、また繁栄とそれに取り残された部分とが混在している姿をあちこちで見かけます。
旧市街の通りパウリスタ大通り鳥居と壁アート大聖堂前のホームレス








聖堂前の子供たち










●大農園地帯を西へ

サンパウロの次は西に向けて、コーヒー農園や小麦畑が地平線まで延々と続く平原地帯を2泊しながら走り、アルゼンチン、パラグアイとの国境地域ある「イグアスの滝」をめざしました。ときどき現れる町や地方都市を除けば、1日中ほとんど景色が変わらない大陸横断の旅です。ただ、退屈かというとそうでもなく、大地とそこに暮らす人々の営みは場面ごとに違う顔を見せてくれます。バイクだと五感のすべてを使いながら走るので、温度や臭いの変化なども敏感に感じ取れます。小麦畑が刈られた後の稲の香り、コーヒー農園が放つ(飲むコーヒーの香りとは違うのですが)独特の芳香、夕方になると漂う夕食の準備の臭いなども記憶の構成要素なのです。
コーヒー園







麦畑2麦







稲刈り機製粉所平原の道をひたすら走る







●イグアスの滝

世界の3大瀑布のひとつとされる世界遺産の「イグアスの滝」を見てきました。噂どおり、その迫力は圧巻でした。ブラジル側とアルゼンチン側に別れていて景色もかなり違うのですが、それぞれの国が国立公園に指定し、自然保全と観光とをベストミックスした世界遺産として管理しているという印象を持ちました(この点、観光資源としての滝の価値を最大化するために世界遺産となる道を選ばなかった「ナイヤガラの滝」とは対照的です)。
イグアス(ブラジル側)イグアス(ブラジル側2)滝のホテル滝までの遊歩道
アルゼンチン側の少女たち


















●パラグアイ国境とイタイプー水力発電所

イグアスの滝に近いフォズ・ド・イグアスというブラジルの町はパラグアイとアルゼンチンとの国境近くにあり、両国との間を行き来するための国境ゲートが設けられてています。ぜひ国境の様子を見てみたいと思い、まずはパラグアイの国境を越えることにしました。とはいえ、実際に行ってみると、国境を隔てる川に架けられた橋の両サイドにそれぞれの国のイミグレーションとカスタム(税関)はあるものの、それらは形ばかりで、係官の姿さえないまったくの開放ゲートでした。出国入国の記録もいっさい残りません。昨年、東南アジア諸国の国境越えで散々苦労しただけに拍子抜けしたものの、パラグアイの国境の町シウダー・デル・エステに入ると、それまでのブラジルの町の雰囲気とは様子が一変したことにすぐ気付きました。
パラグアイ国境パラグアイの国境の町一言でいうと、雑踏と喧噪の度が一気に強まった感じです。東南アジアや南アジアでしばしば味わう混沌とそれゆえの活気がそこにはありました。私が来る前に描いていた南米のイメージはむしろこれで、それに比べてブラジルは想像以上に整然としており、ヨーロッパの秩序感さえ感じていたので、意外に思っていたのです。発展途上国の臭いがただようパラグアイには、私はすぐに馴染み、むしろ興味が湧きました(じつは、ここに来る前に知り合ったブラジル人たちのほとんどが、パラグアイは汚いし雰囲気が悪いからやめた方がいいよ、と言っていたのです)。
パラグアイの渋滞物売りパラグアイでは国パラグアイのバイクタクシー境の町を見ることのほかに、20数キロ北にある「イタイプー水力発電ダム」を見に行くことを目的としました。長さ7kmに及ぶ巨大なダムでせき止められた水を使った世界最大級の水力発電所を、ブラジルとパラグアイが共同で開発・運用しているということを聞いていたからです(発電規模は2009年に完成した中国の三峡ダムの発電所に抜かれたものの、それまで20年以上にわたって世界一の発電能力を有していた)。それは、たしかに巨大な建造物でした。
イタイプーダム










●アルゼンチン国境

アルゼンチンの国境は、イグアスの滝のアルゼンチン側へ行く際に出入りしました。アルゼンチン側の国境ゲートではイミグレーションもカスタムもチェックがありましたが、ブラジル側のゲートは素通りでした。ここも川が国境線となっています。
アルゼンチン国境の河アルゼンチン国境の橋アルゼンチン側の入国管理所







●山岳地帯の自然と村

イグアスの滝を折り返しポイントとして、次はやや南下しながら東海岸に出るルートを選び、2日間走りました。このルートは、小麦畑が広がる穀倉地帯とはひと味違った高原地帯を横切り、東海岸に出る手前の山岳地帯を越えるかなり変化に富んだ道のりでした。特に標高1800m前後の山岳部では、アジアとは違う植生や人々の暮らしぶりを見てきました。幹線道路はこの地方でも良く整備されており、その部分だけ見るとヨーロッパ並ともいえるのですが、ただ、幹線道路をいったん外れると、写真にあるような石畳(これもある意味ヨーロッパ的ではあるのですが)やダート道がまだかなり多く残っています。ポルトガル以外のヨーロッパの国からの移民が多い地域でもあり、ドイツからの移民が多い町ではそれを感じる建物も見かけました。また、どんなに小さな村でも集落の中心に教会があり、広く全土にカトリックの信仰が根付き、それが社会の価値や規範の基底にあることを感じさせます。
山間の高速道路高山地帯と植物石畳ダート道









山岳部の農家村の教会とバイク村のイエス像ドイツ人の町ゴミ収集所
















●東海岸の街

次は、山脈を越えて東海岸に戻り、ジョインビレ、クリティバ、カンピナスといった大きめの地方都市を通って出発地点まで戻るルートです。サンパウロの南に延びる海岸地帯は、工業地帯とビーチが入り交じる活気のある地域で、ヨーロッパ的な落ち着いた雰囲気を感じる一方、貧富の格差の現実も各都市の街角で目にしました。
ジョインビルの町ジョインビレの教会大聖堂のミサの後








ホームレス教会前のホームレス








●ブラジルの旅もろもろ

東海岸を北上し、リオデジャネイロに再び戻ってバイクの旅を終えたのが9日目の夕方でした。平均すると1日500km走るロングツーリングではありましたが、ドイツ製BMWの大型バイクが完璧なコンディションだったことと、ブラジルの概して質の高い交通インフラのおかげで、わりと楽に完走できました。宿は基本的に行き当たりばったりでしたが、高級ホテルから写真にあるような1泊1500円程度の街道脇のモーテル(その右の写真のようなビュッフェ形式の朝食付き)まで、比較的簡単に見つけることができます。ブラジルの黒豆を使った大衆料理やスコールというビールもなかなか美味で、旅の活力の素を提供してくれました。
モーテルモーテルの朝ご飯食事とビール








このブログでは触れられませんでしたが、急速な発展とその弊害という点以外にも、言語、民族、ヨーロッパによる支配の名残など、考えさせられることが多く、アジアを相対的にみる上でも重要と思われる示唆を少なからず得ることができました。授業などを通して、学生のみなさんにも伝えていきたいと思います。ブラジルで知り合い、助けてくれたみなさんには、心よりオブリガード!
ポリス日本語を話すGSスタッフアントニオガブリエル







(写真・文:金子芳樹)
GS&me

合宿4日目


ついに合宿4日目がやってきました!!
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プレゼンは昨日で終わり、今日は秋学期のグループプレゼンの班決めと、ゼミ説明会についての話し合いだけです!


まずグループプレゼン班決めです。
経済、環境、政治・政策、開発・ツーリズム、文化・教育の5つの班に分かれます。

各自が自分の学びたい分野の班に分かれていきます!

今回の班は…



【経済】
小川、古屋、櫻井、水無瀬、白川

【環境】
海東、石垣、福原、尾林

【政治・政策】
小野、田中、川崎、小熊、川口

【開発・ツーリズム】
鳥潟、大坪、吉葉、佐藤(3)

【文化・教育】
山田、佐藤(4)、笹川、濱本、渡辺

になりました!


そのあとはプレゼンの日程決めジャンケン!!みんな都合のいい日程をとるため、真剣でした(笑)


自分の班は櫻井が負けたことにより、最初の週に…
やっとプレゼンから解放されたと思いきや、また2週間後にプレゼンとなりました(−_−;)


やっとプレゼン決めが終わり、ゼミ説明会の話し合いです!

リーダーが四年の笹川に決まり、本格的な話し合いが始まりました!
みんな少しでも金子ゼミの良さを伝えようと意見が飛び交います!!



そして最後に恒例の集合写真
3泊4日ありがとうございました!
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3日間プレゼンをしていたので、みんなグッタリしてますが、飲み会したり海に落としあったりして、さらに仲良くなれたと思います!!!

お疲れ様でした!
ゼミ説明会ぜひ来てください。
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それでは!!

合宿3日目


合宿3日目。いよいよプレゼン最終日です!
昨夜に引き続き、3年生がプレゼンテーションを行いました。
以下発表者とテーマです。

川口拓郎 
国家間の水問題の実態とその要因

渡邊美樹 
マレーシア言語政策にみる国民統合と課題
 
佐藤佳純
韓国の腐敗問題
 
吉葉麻美 
環境先進国シンガポールー政策と今後の展望ー
 
尾林百合香
中国における大気汚染問題ーその現状と今後の展望ー
 
濵佳奈子 
タイ自動車産業と日系自動車メーカー
 
福原亮佑 
経済発展と温暖化ー発展する中国の今後の展望ー
 
櫻井佑樹 
中国における外資の展望(仮)

3年生は初めての個人発表で資料準備に苦労していましたが、発表後のフロアからの質問にはしっかりと応対していました。

以上で計23名のプレゼンテーションが終了しました!お疲れ様でした。
苦労してプレゼン準備をしたため、終わった後の達成感がかなり大きかったです。

プレゼンが終わって夕食までの間は各自自由に過ごしました。中にはバスケットボールをしていたパワフルなゼミ生もいたとか。
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夜は飲み会でした。
3、4年生の距離が縮まるだけではなく、先生との距離も縮まり、楽しい時間を過ごせました。
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みんないい笑顔ですね。楽しそう!

明日はいよいよ合宿最終日。
ゆっくり休んで明日も頑張りましょう!

担当:濵本
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